支援レポート:沖縄産資源を活用したスポーツ栄養食品の開発:大城氏

設定したコンセプトは妥協しない(10月)

商品レシピの開発を行う中で、自転車の負荷運動により疲労度、回復度を測定し、効果的な成分配合値を導き出そうとしたが、目指す商品(価格面、性能面)に近づくには、想定していたよりもハードルが高いことが分かった。しかし当初設定したコンセプトを妥協してはいけないという結論に至り、事前に必要な条件等を検討していくため、急いで補助金を使うよりもじっくり検討した方が良いとして補助金の申請は諦めた。
商品開発セミナーで講師を担当した専門家を派遣し、研究開発に向けたロードマップの見直しと、必要な経営資源の確認、活用可能な支援制度等を再点検し、成果目標を達成できるよう見直しを図ることで合意。
11月に専門家とのマッチングを行う予定。

共同開発も視野に入れた開発計画へ(9月)

紹介を受けました本島北部の企業様の持つ粉末が、水にも溶けやすく求めていたものにほぼ一致した。しかし、冷水では若干溶けにくいなどの技術的課題が残っており、これをクリアする必要がある。大城氏が試作してみたドリンクは、成分的にも風味でも評価は高いと思われた。上記技術的課題の解決に本事業の補助金を活用し、試作開発、効能検証の計画立案を行うこととした。そのためには紹介の企業様との連携による共同開発も視野に入れ、改めてマッチングし、開発計画への協力を取り付ける必要がある。また、必要に応じて沖縄県工業技術センターなどの支援機関の持つシーズや支援制度の活用など検討するし、本格的な支援に入り始めたところである。

試作開発に向けて(8月)

7月以降の相談は、「スポーツ沖縄」所属スタッフの「黄忠」氏同伴でCSDに来所していただいております。黄忠氏も、元国立スポーツ科学研究所所属の研究者であり、開発予定のサプリメントの効能効果検証の、検証試験の企画・実施、その結果を反映させた商品設計、モニタリングなどの役割で、スポーツ医学的見地から開発に関わる役割です。
現在の支援ニーズは、沖縄県内の製造業企業とのネットワークが弱いため、原料素材の検索や協力可能性のある企業、個人等の紹介を期待しているとのことでしたので、専門家ネットワークを活かして、素材の選定、試作協力企業の選定等を当面の支援方針として、主に情報収集活動を行ってきました。

販路開拓セミナーのグループディスカッション時に、アドバイザーから、沖縄本島北部の企業の紹介を受けました。CSDコンサルタンツでも別の補助金で関わった経緯があり信頼関係があったことと、協力してもらえる企業であることを伝え、大城様と黄忠氏が同社の粉末を試してみることになりました。これが適材となれば、試作開発への協力依頼など、サポートする予定です。

商品形状の具体化と素材の選定(7月)

昨年の創業セミナーから引き続き、今年度開催中の商品開発・販路開拓セミナーを受講していただいています。
商品開発セミナーにおいて、「スポーツ沖縄」を主宰する自身の持つ強みの活かし方を再検討してもらいました。
アスリート向けのミネラル補給ドリンクを、自社自ら製造元となるのではなく、製造設備を有し、開発能力を有する企業と自社の企画力で連携し、開発のスピードを上げること、また、複数の企業とのコラボによるアイテム数増を検討してはどうかとアドバイスしました。

アスリートに提供する、運動時のミネラル補給や塩分補給、脱水対策を兼ねたスポーツドリンクの開発というコンセプトは変えず、当初検討していた「ドリンク」タイプから、持ち運びのしやすい「粉末」に変更し、これに沖縄の地域資源を活用してアクセントをつけたドリンクにしたい。ということであったので、まずは沖縄らしくてスポーツドリンクに合いそうなフレーバーの原料素材を、いくつか検討しようということになりました。次回は情報持ち寄り、共有を図ることにしました。

はじめに(5/17)

「沖縄産資源を活用した機能性表示食品の開発」

国立スポーツ科学センターで培った運動生理学を軸にした科学的なデータ取得ノウハウをもとに、効果効能を謳えてかつ沖縄の地域資源を活用したスポーツドリンクを開発しようという事業です。当初の事業計画ではドリンクの製造販売まで行うため多額の投資を必要とする計画になっていましたが、創業のセオリー“小さく産んで大きく育てる“の観点から、先ずはOEM生産してくれる企業を探し出し、試作品の効果効能を確認しながら完成させていく戦略を提案。この手法なら複数の工場との連携で多様なアイテムの開発可能になるため、自社は素材の選定と製品企画・エビデンス取得に専念することが可能です。

また、沖縄には多様な薬用植物があるが、どんな素材が運動生理学的に最も有効なのか、ウコンなど現在研究中の素材以外にも、もっと探したいということであったので、沖縄県工業技術センターの「薬草データベース」と、その活用方法を紹介しました。