起業家インタビュー

新しい“何か”を始めるみなさんへ

スタートアップスクエア・インキュベートマネージャー
セッテンラボ代表取締役:平田啓介さん
vol.10

settenLab株式会社 代表取締役 平田啓介(ひらた・けいすけ)

1977年 恩納村出身。石川高校・東京マルチメディア専門学校を経て、1年半ほど東京でフリーターをしていた平田啓介さんは、23才で帰沖。27才まで「ネットライフ有限会社」で、中古車や住宅情報誌の制作に携わります。その後、当時音楽事業をメインに展開していた「株式会社クライマックスエンタテインメント」に転職。映像制作といったアーティストのプロモーションやテレビ番組の制作のほか、新たにスタートした飲食部門「CLIMAX COFFEE」の立ち上げにも関わります。同社で7年半ほど経験を積んだ後、当時の同僚と2011年にアパレルショップとネットショップを立ち上げ、その後、ダイニングバーも展開。多様なショップ運営のなかでWEB制作に専念したいとの思いが強まり、2014年1月に浦添市産業支援センター「結の街」で、「settenLab」を設立しました。

起業までの仕事やひととの「接点」はすべて学び。自分の船で荒海に出ることでより多くの「接点」を作り出したい。

 

幅広い職歴をお持ちですが、今のお仕事のベースとなった経験は?

パソコンに向かう平田さん
 

もともとIT系の専門学校を出ているのですが、沖縄に戻って雑誌の制作に関われたこと、そして、クライマックスで映像制作や飲食事業の立ち上げに関われたことは大きいですね。TV番組の制作なんて最初は右も左もわからず、バカにされたこともありました。自分で本を読んだり、ネットで調べたり、まわりのプロに「教えてください!」と食い下がったり(笑)…。そのうち番組が一定の評価をもらえるようになったことが、成功体験につながったと思います。

 

自分たちでショップを立ち上げたいきさつ、その後WEB制作に専念することにした理由は?

WEB制作の事例画面
 

クライマックスで飲食事業の立ち上げに関われたことで、店舗で利益をあげる仕組みなどをある程度学ぶことができたので、当時の同僚とアパレルのセレクトショップとアパレルのネット販売をやろうという話になったんです。僕はネット販売部門の担当となって、ECサイト(ネット上での商品販売サイト)を立ち上げました。印刷物と比べ、WEBでの情報発信はレスポンスがわかりやすくて楽しいと感じました。ECサイトでは特に、売り上げに顕著に現れるので、ECサイトそのものをもっと追求してみたいと思うようになったんです。

 

当初は結の街で起業されたそうですが、その経緯は?

結の街時代のオフィスの様子
結の街時代のオフィスの様子(写真提供/settenLab)


父が商工会で働いていたので、「融資を受けるうえでも、信頼のおける環境に事務所をおくのがいい」と勧めてくれたのがきっかけです。公共の施設に入居するには審査があるので、当時の浦添市のインキュベーションマネージャー(起業に関するアドバイザー)にもいろいろな相談に乗ってもらいました。入居後も同じビルの中に商工会があり、いち早くいろいろな情報がもらえましたし、共用の打ち合わせスペースがあるのも助かりました。オフィスを移転した今も、当時のインキュベーションマネージャーにはお世話になっていますよ。

 

今思うこと、今後やってみたいことを聞かせてください

スタッフと談笑
 

個人事業主としてのスタートから、浦添市内に新しくオフィスを構えて法人化することができ、スタッフも5名に増えました。今一緒にやっているのは、デザイン・映像・プログラミング・スチール撮影などをこなせるメンバー。会社が成長できているのは、ひとに恵まれて仕事がつながっているからだと実感しています。今後は自分たちでECサイトを立ち上げて、お客さまと直接接する機会を持つなど、もっといろんなひとや仕事との接点を増やしていこうと計画中です。

 

2018年1月で起業から丸4年になりますが、会社勤めとの違いは?

現オフィス内のようす
 
 
今まで勤めてきた会社は自由な社風で、いろいろな提案ができたり、興味あることに挑戦させてもらえる環境ではありましたが、やはり自分で会社を経営するとなると責任感や緊張感が違います。フリーになって最初の2年間は本当に大変で、社長ってすごいなと思いましたよ(笑)。でもそれに気づけたことがよかった。学ぶことの量もスピードもそれまでの倍以上になりましたし、いろいろなひとに感謝や尊敬の気持ちが湧くようになりました。

 

最後に会社勤めの経験がある立場から起業を考えている方にアドバイスを!

パソコン前で指をさしてる平田さん
 

今振り返ると、勤めている時っていうのはリーフの中にいた感じです。自分で会社を起こすとなると、そのリーフを離れて荒海に出て行かないといけない。荒海に漕ぎ出していく力をつけるためには、リーフの中でも自分の役割に責任を持って、自分の力の限り取り組むようにするといいと思います。勤めている中で「この道に関しては1番、2番になる!」くらいの意識を持って。そして、同じような馬力を持った仲間とつながることも大切だと思います。

 

企業紹介

オフィスの前での平田さん
 

settenLab株式会社
事業内容:ウェブデザイン・グロースハック・エディトリアルデザイン
開業年:2014年
TEL:098-975-5390
住所:沖縄県浦添市伊祖3−4−12 伊寿々スポット302
WEB:http://settenlab.jp/