公開日 2015年10月31日 10時39分

DISCUSSION

浦添市長と起業家の座談会

浦添市長と起業家の座談会

起業って大変なこともある。でも、一歩踏み出してみてやっぱりよかった

能塚さん:実際に起業してみて、始めてよかったなと思うこともあるでしょうし、ここは大変だということもあると思います。これから新しいことをはじめようって思ってる人たちに向けて伝えたいことを、お聞かせいただければ。

ハンドメイドショップ経営の天久さん

KAORIさん:まだ始めたばっかりなので、そこまで深いことは言えないんですけど、自分が思ってたようなイメージで始められることは一番いいことですね。ただ、全部一から自分でやらないといけない。申告だったり、手続きだったり、経理だったり、そういうのに慣れてなくて苦労する面があるので、やっぱり一人でやる大変さっていうのは感じます。でも、税務署でもわからないことを親切に教えてくれたり、いろいろと頼れる場所があるんですよ。これから起業される方に言いたいのは、勉強してから始めるっていうのももちろん大事ですけど、まずはやってみないと、どういうことが分からないかすら分からないという部分もあるということ。だから、まずは一歩を踏み出してみるっていうのもいいんじゃないのかなと思っています。

イカライスベンダー経営の池城さん

天久さん:うちで扱っている商品は既製品と違って、どんな作り手が作っているのかわかるし、お客さんが実際に手にとって喜んでる様子を眺めることもできます。そして、そんなお客さんのことを作品を作っている作家さんに伝えることができる。作り手とお客さんの間にたてることが喜びだなって思います。開業前から、利益がそんなに出るお店じゃないよっていうのは聞かされていたんですけど、やってみてやっぱり本当だなって。前の仕事を辞めてよかったのかなとか、あれこれ悩みながらも、レンタルボックスを増設したりと工夫しながらやっています。少ない収入でもずっと定期的に入るようにするためには、お客さんに対しても、作家さんに対しても、お店としての信頼を得ることが一番だと思います。自営業=自由業って思われる方もいらっしゃると思うんですよね。でも、たとえば定休日でもないのに2回来て、2回とも閉まっていると、お客さんってもう来なくなるんですよ。それに、作品をお預かりして販売しているということは、お店を閉めると作家さんの収入も途絶えてしまうということになりますよね。お店をやる以上はしっかりと自分のお店だっていう責任を持ってほしい。そうすれば、作家さんもお客さんもおのずと減ることはなく、徐々にでも増えてくるんじゃないかって思います。

イカライスベンダー経営の池城さん

池城さん:今のところ僕がよかったと思うのはですね、面倒くさい朝礼だとか会議だとか、そんなのがないことが一番かな(笑)。そして、自分が考えてた「イカライス」というものが実際に商品になった。まだ、はずかしいんですけど、イカライスが形になったっていうのは、自分の中では大きいことだなと思っています。でも、飲食業って実はけっこう地味で、毎日同じことの繰り返しなんですよ。そこは、けっこう大変だなと思いましたね。あと、自分がどこかケガをしたりしたらオープンできなくなるっていうリスクもあります。そう考えると、やっぱり会社員ってそれだけ恵まれてるところもあるなっていう。両方を客観的に見比べることができたっていうのもひとつ、よかったことだと思っています。あとはもう、収入の心配ですね。それがつきまとっています。

能塚さん:ありがとうございました。私は新しく何かを始める人たちを応援する立場なのですが、そういう方たちと一緒に考えたり悩んだりする中で、個人的に感じていることがあるんですね。今のお話にあったように、新しいことを始めるときって、たとえば30代・40代のお母さんたちにおしゃれしてもらうためのネイルサロンだったり、作家さんとお客さんをつなぐパイプ役だったり、「私、こういう役割を果たします」っていうのがはっきり見えてると、いいお仕事ができる気がするんです。「この人のために、こんな役にたちたい」っていうのがスタート。スタートしたあとも、もし迷ったらそこに立ち戻っていただきたいなって思います。それから、KAORIさんの話にもありましたけど、「まずはやってみる」っていうのもいいと思います。ただ、できるだけリスクは小さく、できるだけお金をかけずにできることを少しづつやっていきながら、自分のスタイル・自分のビジネスを試行錯誤していく。基本的にはその人の思いに共感してくれる人たちがお客さんになってくれるし、応援もしてくれる。それが少しづつ、いつの間にか事業になっていく。あとは、一人でできることはどうしても限られているので、同じような志を持っている仲間づくりも大事だと思います。ここ、スタートアップスクエアでは、悩みやアイデアなどをみなさんと共有しながら、「こんなひとたちのために、こんな役に立ちたい」と思っているみなさんを応援していますので、またいろいろとやっていく中で困ったことがあったり、こういうことをやってみたいっていうのが出てきたら、ぜひこちらにも足を運んでいただければと思います。

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